2014年2月6日木曜日

全ての母へのエール

敬愛する三砂ちづる先生の言葉にとても励まされました。

全ての母へのエールになると思います。

備忘も含め、以下、転載します。

かけこみ人生相談  2014.02.05  第6回
「子供が可愛くないと心底思います」
回答「あなたはすごくよくやっています。可愛いと思わなくて結構です」
三砂 ちづる

◎相談 vol.6(派遣社員・30歳・女性)
疲れてしまいました。
2歳半の娘と45歳の旦那をもつ30歳の派遣社員です。旦那は自営業で、土日も仕事で平日も日付が変わってから帰ってきます。基本、仕事ですが、飲みに行って朝の5時6時過ぎまで帰ってこないこともあります。
私のほうは、子供が幼いので今は時短勤務(13~18時)しています。子供さえいなければ、思う存分好きな仕事をできるのにと思います。周りの人が残業しているのに自分だけ定時で帰り、毎日子供のごはんを作って食べさせたりお風呂に入れたりするのが苦痛です。仕事終わりに飲みにも行けないので、社内でのコミュニケーションもそれなりにしかとれません。子供ができる前はバリバリ働いて給料も良く、社内でも社交的で、いろんな人と会話し、飲みに行ったりもしていました。
子供が可愛くないと心底思います。この子さえいなければ……と。
かと言って、暴力をふるったり、食事を与えない、世話をしないというわけではなく、仕方がないから、世間体があるから、世話をしています。土日は、子供と2人で出かけます。公園や買い物に行き、ママ友とお出かけもします。
みんな周りは子供が可愛い可愛いと言っているので、誰にも相談できません。どうしたら、子供を可愛いと思えるのでしょうか?

◎お答えします(今回の回答者 三砂ちづる)
あなたはすごくよくやっていると思います。世間体があるから、であろうが、他人が気になるから、であろうが、姑がうるさいから、でも、なんでもよろしい。虐待せず、毎日きちんとご飯を作り、お風呂に入れて、あなたはお子さんの面倒をみておられる。お休みの日には、子どもとお出かけもしている。ママ友とお付き合いもしている。あなたはすごくいいお母さんです。それで上等です。
人間は誰もみな、ダークサイドを持っています。慈母のような顔をしている裏で、同時に鬼の顔も持っています。人に見せたくない、家族にも知られたくない、そんな「裏の感情」、「裏の顔」がある。自分でも認めたくない、自分でも知りたくないダークなものが、心の中に渦巻いている。でもみんなそれなりの立場があるため、そういうことは表に出せません。親となった以上、自分の気持ちがどうであろうが、ダークサイドは自分だけのものにして、表面を取り繕うしかない。
   生まれた子どもは母親が大好きで母親が頼り。母親を求め続ける。ひとりの人間にとってそんなにかけがえのない、そんなに必要とする存在は、もう絶対にないというくらい、子どもは親を求めます。親から「可愛くない」などと言われたら、子どもは生涯残る傷を受けます。だから親は、どんなダークサイドがあろうが、子どもにそれを悟られないようにして、とにかく取り繕わなければならない。それで耐えられなくなったら、こうやって、匿名の相談でもするのがよいのです。
お会いしたこともないあなたですが、わたしはあなたの気持ちを受け止めてあげる。可愛くないんだよね、子どもが。仕事をばりばりしたいんだよね。あなたは子どもがいないときのほうが輝いていたんだよね。よくわかるよ。
   えらいよ、あなた。周囲に愚痴もこぼさず、子どもにあたることもせず、午前様ばかりの夫にも我慢して、ヘンなカウンセリングに通ってお金を浪費したりせず、黙々とできる範囲で仕事もしている。そして、自分のつらいことは、こうやって匿名で、そっと相談する。あなたは自分のつらさと付き合える、本当の意味で強い人だ。
子どもが可愛くないと思ってもかまいません。可愛いと思わなくて結構です。あなたの感情はいまのままでいい。そのまま、虐待することなく、料理を作り続け、子どもと出かけ続け、ママ友と付き合い続け、鬼のような感情は、あなただけのものにしておきなさい。そしてまた、つらくなったら、こういう匿名相談にでもメールしてみたらいいです。
そうやって、周囲にも愚痴らず、子どもにもそのような気持ちを微塵も感じさせず、黙々と母親業をやっておられればよい。そのようなあなたのひっそりとした「我慢と努力」は、あと20年もたてば、あたたかな光のようなあなたの魅力となって、周囲の人からの敬意を、そして子どもからの愛情を、あなたに獲得させてくれます。
おつかれさまです。母親ってつらいです。でも今日もがんばって子どもをお風呂に入れよう。夫は帰ってこなくても、家の掃除はしておこう。それでいい。あなたはすごくよくやってる。わたしはあなたの努力をよくわかっています。心よりの敬意を感じます。平凡で単調でいつまで続くとも知れない幼い子どもとの日々をどうか、そのままで乗り切ってください。
   未来の輝くあなたが、いまのあなたを応援しています。
   
   三砂ちづる(みさご・ちづる)
1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。母子保健・国際保健の疫学専門家として、約15年にわたりブラジル・イギリスなどで研究。現在は津田塾大学国際関係科教授として、多くの女子学生を指導。2004年刊行の『オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~』(光文社新書)がベストセラーに。その後も、妊娠・出産・両親との関係・子育て、身体の知恵などをテーマに、女性の心と体を救う著作多数。近著に『太陽と月の物語』(春秋社)、『女子の遺伝子』(よしもとばなな氏との対談、亜紀書房)などがある。


私も産後1ヶ月くらいはマタニティブルーズで、娘さん、正直可愛いと思えませんでした。
たくさんの人からの支援があって、産後の体調も落ち着いて来て、色んなことが軌道に乗り始め、やっと可愛いという感情が出て来ました。
今はよく笑い、よく遊び、よく食べてくれる娘さんとの時間を楽しめるようになって来ました。
ホルモンの問題は時間が解決してくれたし、それ以上に相方さんが助けてくれて、支えてくれたように思います。
産後、誰もが順調に母になるのではなく、それぞれたくさんの苦労や努力、涙の上で、母にしてもらうのだと思います。


チキンのステーキ。
なんだか食べたくて、作ってしまいました。


朝ごはん。
娘さんが右上から狙っています。

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